■No.001 ももたろうとゆかいななかまたち (2009/08/03)

おらおら！脳天に妙なトンガリくっつけた、図体でけぇ奴らども！
この国で随分と好き勝手やってくれるじゃねぇか。
おもしれぇ、この日本国で一番強ぇのが誰なのか、
俺達がてめぇらにしっかりと教えてやるぜ！！
みんなまとめてかかってきな！

■No.002 ももたろう、かまえる (2009/08/03)

なんでも巷じゃ、オニって名乗る連中が、すげぇ力で暴れまわっているらしい。
村や都の連中なんざどうだっていいが、
じじぃから貰ったこの大太刀の威力を試すには丁度いい。
思う存分暴れまわってやるぜ。

■No.003 いぬと、さると、きじ (2009/08/03)

おい桃公、おまえ一人でオニ供を倒せるとか思ってんじゃねぇだろうな。
てめぇ一人じゃ逆に不安だぜ。俺達が手伝ってやろうじゃねぇか。
その気になれば人間よりすげぇパワーがある動物の凄さって奴を、
オニ共々、桃公にも見せてやんよ。
報酬はそうだな…おまえさんのババァが作ったっていう、キビダンゴ一年分でどうだい？

■No.004 鬼の大将達 (2009/10/30)

赤オニ「･･･ゴミムシが三、いや四匹か。ピーピー吠えているようだが、何の用だ。」
青オニ「こんなチビ、アタシたちが手を出す程でもないんじゃなーい。」
黄オニ「･･･コレクッテイイ？オニーチャン」

都で暴れているオニと呼ばれる怪物軍団。そのアタマを張っているのが、
このオオオニ三兄弟だ。
その大きさは、大きなもので有に三丈（約9.09m）から四丈（12.12m）はあり、
並の人間などひとたまりもない強さなのだ。

■No.005 手下、その名を餓鬼という (2009/10/30)

青オニ「さあ、アタシ達のかわいい下僕達、あの子達と遊んでいらっしゃい。」
餓鬼「ガキキキキ･･････」

青オニの号令で、土の中から無数の小さなオニが湧き出した。
その数は、二十、三十･･･いや、五十はくだらないだろうか。大きさは人並程度だが、
その怪力は人間の比ではない。
彼らは、人々の肉を食らう事だけを生きがいとしている、
個々の意思を持たぬ地獄の軍隊アリなのだ。